Love of Christ

キリスト教の聖書と祈り

聖人の祈り

聖フランシスコの平和の祈り

イタリアのアッシジでお生まれになった、フランシスコ会(フランチェスコ会)の創設者として知られる聖フランシスコ(フランチェスコ)に由来するお祈りです。


神よ、
わたしをあなたの
平和の道具にしてください。
憎しみのあるところに、愛を
いさかいのあるところに、ゆるしを
分裂のあるところに、一致を
迷いのあるところに、信仰を
誤りのあるところに、真理を
絶望のあるところに、希望を
悲しみのあるところに、喜びを
闇のあるところに、光を
もたらすことができますように。

神よ、わたしに、
慰められるよりも、慰めることを
理解されるよりも、理解することを
愛されるよりも、愛することを
望ませてください。
自分を捨てて初めて自分を見いだし、
ゆるしてこそゆるされ、
死ぬことによってのみ、
永遠のいのちによみがえることを
深く悟らせてください。

聖アウグスティヌスの祈り

4、5世紀の人物であり、古代キリスト教の神学者、哲学者として有名な聖アウグスティヌスの言葉です。


私の唯一の希望である主よ
私の祈りを聴いてください。
倦(う)むことも疲れることもなく
み顔を探し求めさせてください。

あなたを見いだす力を
分けてくださり
あなたにより一層近づく希望を
あなたは私に授けてくださいました。

どうかあなたを求め続ける力を
お与えください。

主よ、私の努力と私の弱さを
あなたは目の前にしておられます。
努力をますます増大させ
弱さを強さに変えてください。

神よ、私を助けに来てください。
私があなたを決して忘れることなく
いつもみ前に生き続けられますように。

神である主よ、
私を助けてください。
私がますます深くあなたを知り
心の底からあなたを
愛することができますように。

聖トマス・アクィナスの祈り

13世紀、イタリアの人物であり、神学大全で知られる神学者である聖トマス・アクィナスの言葉です。


私の神よ、私があなたを忘れても
あなたは私を忘れないでください。

私があなたを見捨てても
あなたは私は見捨てないでください。

私があなたから離れても
あなたは私から離れないでください。

私が逃げ出しても呼び戻し
反抗しても引き寄せ
倒れても起きあがらせてください。

私の神、主よ、お願いいたします。
いかなるむなしい考えによっても
あなたから遠ざかることのない目覚めた心を、

いかなるよこしまな意向によっても
ゆがめられることのないまっすぐな心を、

いかなる逆境にもめげず
勇敢に立ち向かう強い心を、

いかなる卑しい情欲によっても
打ち負かされることのない自由な心を、
主よ、私にお授けください。

主よ、お願いいたします。
あなたを求める意志を
あなたを見いだす希望を
あなたの望まれる生き方を
信仰をもってあなたを待ち望む堅忍を
そして、ついにあなたを所有できるという信頼心を
主よ、この私にお与えください。

アビラの聖テレサの祈り

16世紀、スペインのローマ・カトリック教会の神秘家、修道院改革に尽力したアビラの聖テレサの祈りです。


私の神よ、今、このとき
まったく自由に、何の留保もなく
私の意思をあなたにお献げいたします。

主よ、残念なことに私に意思は
いつもみ旨にかなうとは限らないのです。

私が真理を愛するようあなたはお望みです。
それなのに、しばしば虚偽を愛してしまうのです。

私が永遠を求めるようあなたはお望みです。
それなのに、過ぎ去るもので満足してしまうのです。

私が偉大なものに憧れるようにあなたはお望みです。
それなのに取るに足りないものに
執着してしまうのです。

主よ、私が心苦しく思うのは
あなたをすべてに超えて
愛しているか否かを
確実に知るすべがないことです。

私をあらゆる悪より常にお救いください。
み旨が私の内で行われますように。
主よ、あなただけが私のすべてであってください。

聖ビンセンシオ・ア・パウロの祈り

16、17世紀、フランスの人物であり貧者に尽くした聖ビンセンシオ・ア・パウロの祈りです。


私の心の神である主よ
私に対するあなたの慈しみは無限です。

私が、自分を愛するよりも
主よ、あなたは
無限の愛で私を愛してくださいます。

私にできる範囲をはるかに超えて
あなたは私の善を望み、
実現させてくださいます。

私のいのちの神よ、私について
あなたがお決めになることを
私は礼拝いたします。

あなたを最大の愛をもって
愛することにより
あなたの愛にこたえることができますように。

主よ、あなたから私を引き離しうるすべてのことを
「否」と言って拒絶する力をお与えください。

唯一の善であるあなた以外のだれからも
私は何も受けませんし、期待もしません。

私の心と自由とは
主よ、
ただただあなたのためにのみあるのです。

© 2024 Love of Christ

テーマの著者 Anders Norén

PAGE TOP